アルコールは身体にとっては毒です。(!)
体内に入ると肝臓や筋肉が「全力・最優先で」アルコールの分解を行います。そのため、他の栄養素の分解まで手が回らなくなります。(←これがお酒を飲むと太る原因です)
さらに他の栄養素の分解に使うはずのビタミン・ミネラルを大量消費して頑張ります。
アルコールの代謝には、体内の解毒を担う肝臓や細胞に大きな負担がかかっているんですね。
二日酔いとは、身体が全力でアルコールを分解するときに発生するアセトアルデヒドが主な原因といわれています。他にも、脱水やホルモン異常による低血糖など、様々な要因が絡み合っています。
そこで、アルコール分解を早める、二日酔い防止、胃粘膜保護、などの観点から、アルコールの代謝を促進する栄養素を多く含み、少しでも身体の負担を軽くする食べ物を選んでみました。
アルコール代謝がスムーズに進めば、速く通常の状態に戻れますからね(^ω^)b
いつも食べているおつまみの1品に、加えてみてはどうでしょうか。
二日酔い防止に効く食べ物
その1:枝豆
枝豆は、アルコール代謝で多く消費されるビタミンB1、ビタミンCが豊富。食物繊維も多いので、アルコールの吸収を穏やかにして、肝臓がびっくりするのを抑えてくれます。
野菜類にしては珍しくタンパク質が豊富なのも特徴のひとつ。タンパク質が分解されて生成されるアミノ酸が、アルコール代謝を促進してくれます。
その2:豆腐を使った料理
豆腐は、アルコール代謝で多く消費されるビタミンB1、良質なタンパク質が肝臓のアルコール代謝をたすけてくれます。木綿豆腐なら、炎症を抑え、肝臓を保護すると言われているBCAAが豊富なのでオススメです。
冷奴にするなら、トッピングを選ぶことで必要な栄養素を追加できるのも良いところ。
オススメのトッピングは、ビタミンCを多く含むパプリカや、アルコール代謝をスムーズに進める働きのあるナイアシンを多く含むしめじ・エリンギなどのキノコ類。
豆腐に足りない栄養素を補ってくれます。
その3:豚肉メインの料理
アルコール代謝を助けてくれるビタミンB1が豊富なことで有名です。部位別では、ヒレ肉が1番含有量が多いですが、他の部位でもOK!
豚ロースなら、ビタミンB1に加えて、アルコール代謝を助けてくれるアラニンも豊富です。ニンニクやネギ類と一緒に食べると、ビタミンB1の吸収率がUPして、効果もUPします。
その4:お刺身
お刺身は、良質なタンパク質や、熱変成するグルタミンをそのまま摂取できるのが良いところです。
グルタミンはアミノ酸の仲間で、肝臓でのアルコール代謝をスムーズに進める働きをしてくれます。なかでもカツオは、アラニン・ナイアシンを多く含みます。
マグロやブリも、ナイアシンを多く含むのでオススメです。
その5:貝類
貝類はアラニンを多く含んでいる上、同時にオルニチンも取ることができます。
オルニチンは、肝臓の働きを活性化させ、アラニンの働きをサポートしてアルコール代謝を促進してくれます。
おなじみのシジミに加え、アサリ・ハマグリ・牡蠣などがオススメです。
ただ、これらは鉄分が多く含まれています。食べすぎは、かえって肝臓にダメージを与えることがあるので注意してくださいね!
番外編:水
食べ物じゃねーじゃねーか!!と言われそうですが・・・
あえて言わせて欲しい!!
こいつ(水)が、二日酔い防止の最強の相棒です(`・ω・´)キリッ
水が直接アルコール分解を早めるということは、理論上はありません。が、アルコール代謝で生成される有害物質を速やかに排出してくれます。
何より、水を飲んでいると脱水を防ぐことができます。
1リットルのアルコールを飲むと、1.1リットルの水分が失われると言われています。
飲んでるのに減ってる方が多い!!Σ(゚Д゚;)
渇いた喉にビールが何より美味しい・・・のはわかりますが、その前にお水を1杯飲むと、ある程度脱水を防げます。
飲んでる間も、相棒に水を。お酒の飲み過ぎを防げます。
おつまみの食べ物を選んで、二日酔い対策を
アルコールの代謝を促進する栄養素を多く含み、身体の負担を軽くする食べ物5選を紹介しました。
二日酔いのリスクを少しでも減らして、お酒を楽しみましょう☆
参考:
味の素株式会社/飲酒時は脱水状態になりやすい
味の素株式会社/肝臓の健康とアミノ酸
厚生労働省/e-ヘルスネット
アルメディアWEB/栄養素の基礎知識
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