穴~のあいた、れんこんさん♪♪
料理のしかたで食感が変わる、七変化のれんこん。
今回は、れんこんの栄養素や効果効能、食べあわせについてまとめました。
れんこんの栄養素と効果効能
れんこん100gあたりの栄養価
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 |
66㎉ | 1.9g | 0.1g |
炭水化物 | カリウム | カルシウム |
15.5g | 440㎎ | 20㎎ |
マグネシウム | リン | 鉄 |
16㎎ | 74㎎ | 0.5㎎ |
亜鉛 | 銅 | β-カロテン当量 |
0.3㎎ | 0.09㎎ | 3㎍ |
VD | VE | VK |
0.0㎍ | 0.6㎎ | 0㎍ |
VB1 | VB2 | ナイアシン |
0.10㎎ | 0.01㎎ | 0.4㎎ |
VB6 | VB12 | 葉酸 |
0.09㎎ | 0.0㎍ | 14㎍ |
VC | 水溶性食物繊維 | 不溶性食物繊維 |
48㎎ | 0.2g | 1.8g |
- ムチレージ
- タンニン
- カリウム
- ビタミンC
- 食物繊維
糖たんぱく質ムチレージ
れんこんを切ると、細い繊維のような糸がでてきますよね。
腐っているわけではないですYO。
れんこんの糸の正体は、ムチレージという糖とたんぱく質が結びついたものです。
ムチレージは胃の粘膜を保護し、整腸作用や血糖値の上昇を抑制してくれます。
日本に元からある在来種は糸をひくけど、中国種は糸をあまり引かないらしいです。
知りませんでした( ;∀;)
抗酸化作用タンニン
タンニンはポリフェノールの1種。
緑茶や赤ワインなどの渋み成分で有名ですね。
強い抗酸化作用があり、身体を酸化から守ってくれます。
他にも、血管を収縮させ炎症を抑える収れん作用・止血作用があり、胃炎や胃かいよう、喉の腫れを癒す効果があるといわれます。
れんこんのしぼり汁を飲むと、咳止め・胃潰瘍に効果があるという民間療法がありますね。
水分調節カリウム
レンコンのカリウムは、100g あたり 440mg 。
ほうれん草(100gあたり690㎎)や里芋(100gあたり640㎎)には負けますが、含有量が多い野菜のひとつです。
カリウムは、体内の水分調節に関与しています。余分なナトリウムを排出して、血圧を安定させたり、むくみを改善する働きが期待できます。
カリウムは水溶性なので、れんこんを水にさらすときは短時間で!
お助け役ビタミンC
ビタミン C には、おなじみの抗酸化作用や、コラーゲンの生成を助けたり、鉄分の吸収を良くしたり、身体のいろんなところで働いています。
れんこんのビタミンCは、でんぷん質に守られているので、調理による損失が少ないんですYO。
腸のおそうじ食物繊維
れんこんは、水溶性食物繊維0.2g、不溶性食物繊維1.8gと、両方含まれています。
不溶性食物繊維は、う〇この量を増やし、腸を刺激することで便通を促します。
水溶性食物繊維は、う〇こを柔らかくして、便通をよくする効果が期待できます。
水溶性食物繊維を含む食材と食べると、不溶性食物繊維とのバランスがよくなって、腸内環境改善効果がUP☆
れんこんのおすすめ食べあわせ
アンチエイジング | ほうれん草 かぼちゃ ナッツなど |
胃腸にやさしい | 山芋 大根 かぶなど |
腸内環境を整える | ワカメ なめこ 大麦など |
骨を丈夫に | 牛乳 小松菜 桜エビなど |
血圧が気になる | ナッツ 鯖缶 ひじきなど |
貧血対策 | 牛肉 しじみ 小松菜など |
アンチエイジング
レンコンはビタミンCが豊富ですが、淡色野菜のためβカロテンが少ない野菜です。
れんこんのビタミンCに加えて、抗酸化作用のあるβカロテンを含むほうれん草・かぼちゃと合わせると、ダブルパワー!でアンチエイジング効果が期待できます。
▷れんこんのアンチエイジングレシピ
胃腸にやさしい
炎症を抑えて、胃炎や胃潰瘍に効果が期待できるタンニンを含むれんこんに、消化を助ける酵素をもつ山芋・大根などを合わせると、胃腸の働きを助ける効果が期待できます。
腸内環境を整える
れんこんは、不溶性食物線が比較的多く含まれています。
水溶性食物繊維を含むわかめやなめこと食べることで、水溶性・不溶性どちらもとることができ、腸内環境改善が期待できます。
骨を丈夫に
れんこんに含まれるビタミンCには、カルシウムの吸収を促進する働きがあります。
カルシウムが豊富な小松菜や桜エビと食べると、効率よくカルシウムを吸収でき、骨が弱くなるのを予防する効果が期待できます。
▷れんこんの骨を丈夫にレシピ
血圧が気になる
カリウムの水分調節に加え、血管を収縮させるはたらきを抑制し、血圧を正常に保つ働きはあるといわれているマグネシウムの多いナッツ・鯖缶などがおすすめです。
▷れんこんの血圧が気になるレシピ
貧血対策
れんこんに含まれるビタミンCには、鉄分の吸収を促進する働きもあります。
鉄分の多い牛肉やしじみなどと食べると、鉄分の吸収を助けてくれます。
▷れんこんの貧血対策レシピ
れんこんはどんな食材?
旬な時期 | 9月~2月 |
主な産地 | 茨城県・徳島県など |
主な種類 | ロータスホワイト・備中など |
れんこんはハス科の淡色野菜です。
原産地は、中国・エジプト・インドなど諸説あります。れんこんの部分が蜂の巣に似ているので、「ハチス」と呼ばれていましたが、いつの間にか略されて「ハス」になったといわれています。
日本では、弥生時代ごろからあったといわれており、長く観賞用でした。食用されるようになったのは、平安時代ごろからのようです。
れんこんはどこを食べている?
れんこんは根菜類だし、れん「こん」だし、蓮(はす)の根っこ!と思いきや、地下茎と呼ばれる、肥大した茎だったりします。
土の中で横に連なったれんこんから、根っこが伸びて土の養分を吸っています。
おいしいれんこんの選び方
- 切り口が白い
- 皮につやがあり、傷がない
- 肉厚でずっしりと重い
れんこんに含まれるタンニンは、空気に触れると黒く変色します。切ってから時間が経っていほど黒く変色していくので、切り口が白いほうが新鮮です。
たまに、皮が赤褐色や黒色のれんこんがありますが、腐っているわけではありません。
れんこんは葉から酸素を吸い込み、茎(れんこん)から排出しています。そのとき、泥中の鉄と反応した酸化鉄が表皮につくことで変色していきます。むしろ、れんこん本来の姿ともいえますね。
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