
スパゲッティのレシピの塩分相当量を計算するときに、意外とネックになるのがこれ。
「パスタを塩ゆでしたときの、パスタの塩分相当量」
です。
乾燥状態のパスタの塩分相当量はゼロですが、塩ゆでをするとパスタが塩分を吸収します。
その塩分量を、パスタソースの塩分相当量に追加しなければいけません。

塩ゆでしたパスタは、どのくらいの塩分を吸収しているの?
色々調べて、私なりに結論をだしてみました。
パスタの塩分計算の参考にしてみてくださいね。
自己流なので、これが正解ではありません。
ご指摘等ございましたら、お問い合わせよりご連絡いただけると助かります。
パスタを茹でるときの塩分濃度
パスタを茹でるとき、どのくらいの塩を入れて茹でるのかが分からないと、計算のしようがないですよね。
というわけで、パスタはどのくらいの塩分濃度で茹でるのがベストなのか?
調べてみましたYO。
乾燥パスタの商品表示 | 水1ℓに対して塩適量や塩少しを加える。 目安量は塩小さじ1(約5g)=0.5% |
イタリア料理シェフの料理本 | 1.5%食塩水でゆでる |
塩分早わかり(第5版) | 一般の料理書ではパスタ類のゆで湯の塩分濃度は0.5~1.5%の範囲 |
少しばらつきがありますが、
パスタを茹でるときの塩分濃度は、一般的に0.5%~1.5%の間であれば間違いないようです。
パスタを茹でるときの塩分濃度は、一般的に0.5%~1.5%
パスタが吸収する塩分
2016年10月に株式会社エフシージー総合研究所が「ゆでスパの重量変化と食塩含有量の関係」を調べたという記事を見つけました。
実験の内容を引用します。
そこで、太さ1.6mmのスパゲティ100gを用い、熱湯1ℓに対して食塩添加量0g(0%食塩水)、5g(同約0.5%)、10g(同約1.0%)、15g(同約1.5%)の計4種類のゆで湯を用意しました。商品表示に従って7分ゆでた後、ザルにあけてから10秒間おいてサンプルとしました。
引用:株式会社エフシージー総合研究所/スパゲッティの塩ゆで
さらに、女子栄養大学出版部「塩分早わかり(第5版)」から、塩分0.3%濃度で茹でた場合の実験結果が記載されていたので、わかりやすく並べてみました。(塩分含有量はパスタの塩分濃度から逆算)
これらの情報をもとに、ゆであがり220gと想定して塩分濃度を算出しました。
(食塩添加0gは除いています)
水1ℓにたいする塩の量 | 茹でたパスタの塩分含有量 | パスタの塩分濃度 |
15g(1.5%) | 2.4g | 1.09% |
10g(1.0%) | 1.6g | 0.72% |
5g(0.5%) | 0.9g | 0.40% |
3g(0.3%) | 0.7g | 0.36% |
※15g・10g・5gの塩分含有量は株式会社エフシージー総合研究所/スパゲッティの塩ゆでの結果表からだいたいで読み取っています。
ゆで湯に入れる塩の量を増やすと、パスタの塩分含有量も上がっています。
塩分を気にしている方は、パスタのゆで湯に入れる塩の量で塩分相当量がかなり変わるので、注意が必要ですね。
日本食品成分表を見ると、スパゲッティ(ゆで)の220gの塩分相当量は2.6gです。
0.2gの誤差がありますが、食品成分表のスパゲッティ(ゆで)は、ゆで湯の塩分濃度1.5%のようです。
塩ゆでしたときのパスタの塩分計算方法
乾燥100gのパスタを、1.5%のゆで湯でゆでた。
ゆであがり220gだった。
先ほどの表「パスタの塩分濃度」を参考にして計算します。
220g×1.09%=2.39g≒2.4g
ゆであがり重量が分からないときは、乾燥パスタの重量を2.2~2.5倍します。
ゆでるとそれぐらい増えます。
まとめ
パスタを茹でた時の塩分濃度の計算方法を紹介しました。
パスタにソースを絡めることを考えると、塩分は最小の0.5%が最適かなあ、と思っています。
なので、当サイトのスパゲッティレシピは全て、塩分濃度0.5%で計算することにしています。
参考資料
書籍






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